神仏を尊びて神仏に頼らず  安定がいいね。

朝から嫌な報告を受ける。

がっくし!

これで余分な金を使うことになっちまった。

とぼとぼと銀行に行き、本来支払うべきものの40倍の額を振り込む。

今まで散々お参りだのなんだのをしてきたのに、何の効力もなし。

神も仏もあったもんじゃねぇ。

もっとも、困った時の神頼みじゃ、あちらさんも嫌なこったってなもんだろうけど。

自分でしか使えない流派を開いた人の言葉じゃないけど、神仏に頼っちゃいけねぇってなこったな。

じっともしてらんないんでウォーキングしに出掛ける。

刀屋さんで月刊誌が出てるはずなんで買いに行く。

ついでに刀鑑賞。

安定。

「あんてい」じゃなくって「やすさだ」って読みます。

大和守安定。

江戸前期の人で切れ味には定評のある人。

幕末頃の武士は競って買い求めたなんてこともあったそう。

なんせ安定の刀は五つ胴斬りが出来たってのもあるくらいだからね。

今日のは1尺3寸5分7厘の脇差。

短い割には反りもあり身巾先巾もたっぷりとあって斬撃には良い感じの刀。

地鉄は地沸が厚くついて強く美しく鍛えられてる。

刃紋は大きな互の目にのたれが交じり沸よくついて匂い深く、

足が太く入り砂流し、金筋かかって、なんとも明るくて綺麗な感じ。

見てて非常に面白い刀だな。

見飽きない感じ。

いつまでも張り付いて見てるわけにも行かず帰るコトに。

途中、呼びとめられ振り向く。

道を聞きたかったようなのだが「ごめんなさい」との言葉と共に後退りされた。

どうやら、かなり険しい顔をして歩いてたみたい。

無理矢理、表情を戻し親切に道を教えてあげる。

感情が面に現れるようじゃ、まだまだだな。

まぁ、暫くは笑顔にはなれそうにないか。